京都観光 おすすめ 京都の伝統工芸 京竹工芸品・京扇子・京団扇

2019.10.07 (月)

京都観光 おすすめポイント 京都の工芸 京竹工芸品

京都は名竹に恵まれていて、竹工芸品は茶道、華道、香道の道具類、竹籠、竹垣、壁の下地、照明用インテリア等に用途が広がっています。竹は庶民にとって身近な存在です。日本の竹は熱帯地域の太い竹ではなく、モウソウチク、マダケ、ハチクなど細い竹が主流です。「御簾」とよばれる簾(すだれ)の高級品は、何百本という竹のヒゴを模様編みして、縁を金襴、西陣織地などで飾ったもので宮廷の必需品でした。現在でも神社・仏閣・高級料亭・高級旅館などで使われています。六角形の亀甲紋の編みなどはすべて手編みです。

京都観光 おすすめポイント 京都の工芸 京扇子

扇子は扇ともよばれ、夏の凉の目的よりも王朝時代の貴族の象徴として貴人が顔を隠したり、人目を避ける目的で儀礼的に使われました。奈良時代には格別の功績のあった老臣に「扇と杖」の使用が勅許されました。平安時代には宮中で侍臣に扇を賜る儀式が存在していました。現存最古の扇子は東寺食堂の旧本尊千手観音立像の腕内に奉納されていた檜扇で、檜の薄板を紐でむすんだものです。

京扇子は王朝以来の伝統と能・舞・茶道・華道などの必需品とされていて、寺院においても「中啓」とよんで大切に扱われています。素材・製法によって板扇と貼扇にわけられます。貼扇はさらに紙扇と絹扇にわけられます。金銀箔、漆、蒔絵などを施した扇子は高級美術品として珍重されています。三船まつりの扇流しや、京舞井上流の事始めで家元から舞扇を戴く風景など良く知られています。

京都観光 おすすめポイント 京都の工芸 京団扇(うちわ)

団扇(うちわ)は扇子よりも先に実用化されたといわれています。正倉院御物や太秦のい広隆寺に聖徳太子所持と伝わるものが最古の遺品とされています。扇子と同様に夏の凉の目的とともに王朝時代の貴族の象徴として貴人が顔を隠したり、人目を避ける目的で儀礼的に使われました。

京団扇は伏見深草名物として有名です。特徴としては、江戸時代以降に定着した柄の部分を後ろから差し込む「挿絵」にあります。柄には豪華な蒔絵を施したり、狩野派や土佐派の絵師が絵を描いたため御所団扇とよばれました。団扇は戦国武将の軍扇、大相撲の行事の軍配、祭り団扇、台所の火おこしの柿渋団扇、江戸時代の町火消しの団扇、天狗の持つ羽団扇など馴染み深いものが多いのが特徴です。透かし団扇は京都で制作された逸品で、京団扇は高級美術工芸品として高い芸術性を誇ります。

▼シェアをお願い致します!▼

関連する投稿

現在の記事: 京都観光 おすすめ 京都の伝統工芸 京竹工芸品・京扇子・京団扇

お問い合わせ・ご相談はこちら

メールでのお問い合わせ

フォームからのお問い合わせ

お問い合わせフォーム »
  • 古都の魅力を知るオリジナルガイドマップ
  • コト体験 文化・芸術(個人向け1~2名)
  • コト体験 食(個人向け1~2名)
  • コト体験 自然(個人向け1~2名)

コラムテーマ一覧

過去のコラム

主なコラム

    ⇑ PAGE TOP